水草とCO2のご関係 を考える  -(4)

どうも 水草は溶存CO2 がお好きらしい ・・・ということが判りました。
水中にはCO2のお仲間がたくさん住んででいらっしゃるのに・・・です。


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そこで ・・・
・・・水中のCO2の仲間たちがどんなご関係でお住まいなのか 調べてみました。


炭酸ガスが水に溶けると 溶存(水和)二酸化炭素(CO2・H2O aq)と炭酸水素イオン(HCO3-)、炭酸イオン(CO3--)と3つの異なる形で存在します(厳密にはH2CO3というのもありますが量が少ないいので略)。
これらを炭酸化学種と呼び、以下の化学平衡にあります。
     CO2 (g) + H2O → CO2・H2O (aq)    (1)

      CO2・H2O (aq) → HCO3- + H+     (2)

       HCO3- → CO3-- + H+          (3)


これらの化学平衡定数 (Ki)

(1)式  KH = mCO2 (aq) /PCO2          = 0.03405 (水温25℃)  

(2)式  K1 = mHCO3- * mH+/mCO2・H2O (aq) = 4.448 x 10-7 

(3)式  K2 = mCO32- * mH+/ mHCO3‑    = 4.690 x 10-11      


上記式を変形すると・・・・・

   mCO2 (aq) = KH * PCO2      

   mHCO3-  = K1 * mCO2 (aq) * 10pH   

   mCO3--  = K1 * K2 * mCO2 (aq) * 102pH 


つまり,分圧 PCO2 が一定であれば,mCO2 (aq)は一定であるが,mHCO3- とmCO3-- は pHとともに増加する事になります。


 pHと炭酸化学種の存在比率
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    この H2CO3 は 溶存(水和)二酸化炭素CO2・H2O です

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  ・・・・水中での二酸化炭素化学種の相対的比率は, pH に関係する関数として表されます。



 さぁ  いよいよ 本丸の・・・溶存(水和)二酸化炭素に攻め入ろうぞ ・・・     おっ− ・・・

    と言いながら 実は だいぶ疲れています・・・・・・


引用 : 炭酸化学種