水槽のpHと溶存炭酸量のご関係は?

   以前 水槽の溶存炭酸量の測定について、シリーズで記載しました。

なぜ 溶存炭酸量かというと

   ・・・・・・ 水草光合成では炭酸イオンよりも溶けている炭酸が有効である・・・

          らしいからです。


今回は 水槽のpHと溶存炭酸量は どんな関係があるのか ・・・ 実験です。

まずは 以前に 試作した溶存炭酸の測定器とは ・・・・ こんなものです。

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  溶存炭酸量は 水中エアレーションで遊離したガスを吸収管に導入し、pHを測定します。


 水槽条件

    水槽 サイズ ; W : D : H = 60cm : 30cm : 40 cm

     炭酸ガス   ; 1 drop/sec

    照明 点灯  : AM 7:00 - PM 5:00


 

   朝(AM7:00)、昼(PM1:00)、夜(PM5:00) の三回 溶存炭酸と水のpHを同時に測定します。

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 溶存炭酸量の変化は 水のpHの挙動に良く似ていますね。


      ・・・・ というわけで 両者の相関性を描いてみます。

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 やっぱりねぇ。 ・・・・ 溶存炭酸量は 水のpHと良く相関しています。

 さすが 昼は 光合成によるCO2の消費とCO2ガスの供給 のバランスが不安定となり、相関性が低下しています。


・・・そして 結論

      水槽のpHと溶存炭酸量の変化とは 相関性が高い。

       ・・・・・・ ということは 水のpHは炭酸ガス量の寄与が大きい・・・

           

  まぁー  水槽のpHを管理すれば 光合成に有効な遊離炭酸量(溶存炭酸)の変化が把握できる ・・・   ということなんですね。  



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