水草とCO2のご関係 を考える  −(1)

以前 (11/9 - 12) 水槽のCO2インジケータ液はpH指示薬であり、CO2濃度を直接示すものではないこと、インジケータ液はCO2ガスの添加で生成する水素イオン(プロトン H+)をモニターしていることを話題にしました。
その節は多くのみなさんから コメントやアドバイスを頂きました。
御礼をば申し上げます。


その時から いまだ気になっていることがあります。
それは ・・・・ そしたら直接CO2をモニターする方法は無いのか ということです。
そのためには水中のCO2のなにをモニターすれば良いのか???


水中には ・・・遊離したCO2ガスや水和したCO2、炭酸(H2CO3)分子、そしてイオンとしてHCO3- や CO3-- などなどが存在しているはずです。


はじめに 「光合成とは?」といことから勉強してみました。
光合成とは光から変換した化学エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やグルコースやデンプン)を合成すること。 
・・・・・・・ なるへそ  なるへそ

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いにしえの人にも聞いてみましたら こんな実験をしていましたよ。
カルビンおじさんです(1947- 54).
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(1)クロレラに放射性二酸化炭素を取り込ませて、一定時間光合成を行わせた後、 その一定量を熱アルコールに滴下して反応を止める。
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(2)クロレラに生成した成分を抽出する。それをろ紙に滴下しX線フィルムに密着させて数日後に現像すると現れてくるスポットから放射性炭素を含む化合物の種類が分かる。
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(3) 時間毎に(2)の処置を行ってグラフにする。取り込まれた二酸化炭素が、時間の経過に伴ってどのような物質に変化するかを確かめることができる。
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一番最初に、リングリセリン酸(PGA)が作られていることが判ります。


この実験のポイントは・・・ CO2 をガスではなく(昔はそんなものが無かったのか?)炭酸水素イオン(HCO3-)として添加していることです。
これはヒントになりますねぇ。


あー  疲れたびー ・・・・・・
今日はここまで


 引用 : 光合成   
      カルビン論文

 ・・・・・・・